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【社員技術ブログ】3D CG (3次元コンピューターグラフィックス) システム開発とは?その考え方

こんにちは。ワイドソフトデザインのY.Mです。

ワイドならでは「3DCGシステム開発とは」ということで記事を書きたいと思いますが、あれこれ長くなりそうですのでとりあえず今回は「考え方」です。

これから開発に関わる方や、ご検討中の方の参考になれば幸いです。

 

考え方

とてもとてもお堅い話ですが大事な話です。

 

迷わないために

3DCGシステムとは読んで字のごとく3次元のコンピュータグラフィックスを行うシステムのことです。

 

3次元コンピュータグラフィックス(さんじげんコンピュータグラフィックス、英:Three-dimensional computer graphics , 3DCG)は、コンピュータの演算によって3次元空間内の仮想的な立体物を2次元である平面上の情報に変換することで奥行き感(立体感)のある画像を作る手法である。

20世紀末からのコンピュータ技術の急速な発達と性能向上によって、従来は大企業や大きな研究所でしか得られなかった精細で高品質の3次元画像が、21世紀初頭現在ではPCやゲーム機で得られるようになっている

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/3次元コンピュータグラフィックス)

 

その本質は「何をどのように見せてそこから何を得るか」に至ると考えられます。

つまり、3次元の表示をすることが目的ではなく、3次元の表示を通じてこれまでに分からなかったことを可視化し、新たな知見を得るためのシステムであり手段です。

そのシステムを開発することが3DCGシステム開発と捉えており、そこを外す場合は本当に必要なものか再度検討することが望ましいように思います。

 

もちろん先ずやってみること自体は大切なことです。

3次元化するだけでも分かることもあります、「やってみよう♪」って歌好きです、でも考えてもおきましょう。

 

システムのかたち

後から例を示す前に、3DCGシステムの構成について補足します。

 

次の通り大きく3パターンの構成が挙げられます。

・お客様のシステムと連携して動くパターン

・単体で動くパターン

・サービスやコンテンツともとれるパターン

ワイドでは独自のグラフィックエンジン(VENUS)を利用しているためカスタマイズ性に優れ自由度が高くとりわけ既存のお客様のシステムと連携して動くケースに強みがあります。

3次元、2次元、計測数値、統計数値など何かしらのデータを得て必要に応じて自動で変換して3DCGシステムに取り込みます。

時にはリアルタイムでプロセス間通信してやり取りすることもあれば、データ連携だけで結合性を低くして独立性を保ったり、ライブラリ提供して組み込んでいただくことも可能です。

 

※VENUSについてさらに詳しくは、以下をご覧ください

https://www.widesoft.co.jp/service/development/venus

 

また、仕様を相談した上でデータもワイドで準備してシステムを単体提供してご利用いただくこともあります。

他にも、既存システムをカスタマイズしてサービスとしてライセンス使用料でご利用いただくこともあります。

できることが異なりますのでVENUS以外にもゲームエンジン(UnrealEngineなど)を使うこともあります。

主に高品質なものや各種ハードウェア対応したい場合です。

時にはお客様ご自身のシステムの3次元表示機能に手を入れてブラシュアップのお手伝いをするようなこともあります。

決まりはありませんのでその時々に最適なかたちで考えています。

 

※UnrealEngine、VRについて詳しくは、以下をご覧ください。

https://vr.widesoft.co.jp/

 

システム単体で動作する場合は必要に応じては汎用CADなどで済む場合もございます。

ハイエンドからローエンドまで取り揃う昨今、見るだけのビューアでしたら無料で提供されているケースが多々あります。

データ形式の変換もできたりします。

便利なので私自身も利用しています…

簡易な機能ですがOffice製品なら2016あたりから3Dモデルの挿入で大半のデータを読込み表示できます。

だからこそ、目的を見失わないようにして3DCGシステムを考えていく必要があります。

 

※CADについてさらに詳しくは以下をご覧ください。

CAD(キャド、英: computer-aided design)は、コンピュータ支援設計とも訳され、コンピュータを用いて設計をすること、あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと(CADシステム)。人の手によって行われていた設計作業をコンピュータによって支援し、効率を高めるという目的からきた言葉である。

CADを「コンピュータを用いた製図(システム)」と解する場合は「英:computer-assisted drafting」、「英: computer-assisted drawing」を指し、同義として扱われることもある。

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/CAD )

 

例えば

以上を踏まえて少しだけ具体的な例を挙げます。

例を参考にご自身の場合で考えるとよりイメージしやすいと思います。

・2次元の図面があって3次元の立体にしたら実は空間的に収まらないことが分かった。

・2次元の図面があって3次元の立体にしたら家具配置などのシミュレーションで提案イメージが喚起できた。

・計測した数値データがあって3次元の設計データと重ね差異を強調し加工品質確認ができた。

・3次元の形状データがあって物に則した制御で形を変えれば特化したデザインの検討ができた。

・実際のモックアップの代わりに3次元のデータで作業性の確認をしたら機器が入らないなど検証ができた。

・火気厳禁の展示スペースでVRにて加熱を行う現場作業を擬似体験しVRの可能性を感じていただけた。

・事故の現場をCG上で再現しVRで体験するとよりリアルな安全教育ができた。

・普段立ち入れない場所や施設の3次元データで事前シミュレーションしてスムーズな作業ができた。

・解析した数値データを施設の3次元データと重ね解析データをより視覚化して専門性を下げた。

・特殊な設備置換えに特化したシミュレーションを用いて具体的な提案ができた。

・3次元を2次元にして業務に特化したプレゼンテーションツールで効率化や表現力向上が図れた。

・カタログ情報を集めてDB化し関連データから必要情報の抽出と再配置で最適な情報提供ができた。

 

まとめ

次回以降は、「何をどのように見せてそこから何を得るか」を細分化し、「何を」に当たる、3DCGの基になるデータについて、「どのように」に当たる、表現方法や機能についてふれていきたいと思います。

 

最後までお堅い内容にお付き合いいただきありがとうございます。

 

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