アップUP通信

「六曜」について調べてみたよ(5月号Vol.79)

みなさん、こんにちは。ふくちゃんです。
先日お友達に「ふくちゃん通信楽しみにしてるよ!」と嬉しいお言葉をいただきました♪
多分、アップUP通信のことかな?と思いながら、一人で喜びをかみしめておりました。
ふくちゃんは、ほめられたら(伸びはしませんが)素直に喜ぶタイプです。
ちなみに正式名称は「総務グループのアップUP通信」です。
稀に、ふくちゃんじゃない人が作成することもありますので、レア回を見逃さないようにしてくださいね☆

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さてさて今月のテーマは「六曜」です。

カレンダーによく「大安」とか「仏滅」とか書いてありますよね。
みなさん、アレが何かご存じですか?
知らないのって私だけ??

結婚式やお葬式の日にち(価格も)を左右するアレ。
「一体誰が決めてるの?あれはなんなの?」
とふと思い、調べてみました。

 

大安やら仏滅やら、カレンダーに書いてあるアレはなに?

「その日は仏滅だからやめとこう」「今日は結婚式をよく見かけるなぁ。大安かな?」なんて会話をしたことがありませんか?

カレンダーや手帳でよく見かけるアレは、「六曜」といい、【先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口】の6種類があります。
実は、天文ではなく占い的な性格の暦注です(※歴注:暦に記載される日時・方位などの吉凶やその日の運勢などの事項のこと)
それぞれに意味がありますのでご紹介します。

先勝(センショウ) 「先んずれば勝つ」という意味。
何事も急ぐこと、早く決断することが良い日。
午前中が吉で、午後は凶。
友引(トモビキ) 「友を引く」という意味。結婚式では良い日で、お葬式は慎む日。 朝夕は吉で、正午は凶。
※元々は「共引」。何事も勝負がつかない日という意味だった。
先負(センプ) 先んずれば負ける、という意味。
早い決断などを避け、何事も控えめで静かに待つのが良い日。
午前中が凶で、午後は吉。
仏滅(ブツメツ) 何事も良くない日。葬式や法事はOK。 ※元々は「物滅」。実は、仏教には関係ない。
大安(タイアン) 大いに安し、という意味。何事にも良い日柄とされ、特に婚礼に良い日。
赤口(シャッコウ) 凶日。特にお祝いごとには大凶。
赤が火や血を連想させるので、火の元や刃物に注意する日でもある。
正午は吉で、朝夕は凶。

 

一般的に言われる「結婚式は大安がいい」「葬儀は友引を避ける」の根拠は、六曜からきているのですね。
この六曜、一体誰が考えたものなのでしょうか?

六曜の歴史

六曜は中国で生まれたとされています。
が、実は、中国でも使われていた歴史は、ほぼありません。

鎌倉時代末期に日本に伝来し、幕末頃に普及し始めました。
しかし、明治6年に今の太陽暦(月火水木金土日)が採用された時に、政府は「単なる迷信」という理由で“吉凶付きの暦注”を一切禁止しました。
実際に、太陽暦法施行後に数字だけの「こよみ」が発売されましたが、全く売れず、かわりに、占い付の「闇こよみ」が飛ぶように売れたのです。
そこで、こよみ業者が知恵を絞り、シンプルでわかりやすい「六曜」を引っ張り出してきました。
これが政府の規制の対象とならず、現在まで続いているのです。
ただし、現在でも、行政をはじめとする公共機関が作成するカレンダーでは六曜は使用せず、掲載を取り止めるよう行政指導を行っている機関もあります。

当然ですが、海外には六曜はなく、日本だけのものです。
また、六曜は宗教的な教えに沿っているわけでもなく、仏教に至ってはむしろ教えに反しています。(※仏教は占いを否定しています)

誰が決めているの?

“占い的な要素がある”というと、どうやって決めているのか気になりませんか?
これがびっくりな理由でした!

まず、毎月1日を先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口という順番に決めます。
ですから、毎年

 1/1→先勝
 2/1→友引
 3/1→先負
 4/1→仏滅
 5/1→大安
 6/1→赤口
 7/1→先勝
 8/1→友引
 9/1→先負
 10/1→仏滅
 11/1→大安
 12/1→赤口

と決まっています。
そこからまた1日ずつ先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口と回していきます。

つまり、縁起がいいとか、悪いとかではなく、「月火水木金土日」というのと同じで、完全に機械的に決まっているのです!!
ただ、六曜は旧暦に基づいて割振られるので、新暦のカレンダーでは時折妙な動きをみせることがあり、それがランダム性を生んでいます。

日に善悪があるの?

いい日も悪い日も、結果論です。いいことがあった日がいい日ですよね。
しかも六曜は機械的に決められたもの。なのに、こういった迷信を信じてしまうのが、なんだか日本人らしいとも言えますね。
実際、日に優劣も善悪もありません。

【大安】
大安に結婚したら離婚しないかというと、離婚率に統計上の差はありません。むしろ、離婚する人が一番多いのは、
大安に結婚した人で、逆に一番少ないのは仏滅に結婚した人です。大安に結婚する人が多く、仏滅に結婚する人が少ないので当然ですね。

【友引】
もともと「共引」と書き、勝負事が引き分けになる日でしたが、勝負事は友引の日でも強いほうが勝ちます。

【先負】
武田信玄が、小笠原長時と戦ったある日は「先負」でした。先んずれば負けるはずの日に、大胆不敵に先制攻撃をしかけ、
小笠原長時を打ち破っています。有名な天下分け目の関ヶ原の合戦の日も「先負」。徳川家康にも似たような逸話が残っています。
戦の勝敗は、日の善し悪しではなく、情報力や戦略、戦術など、別の要因で決まるということがわかります。

六曜はどう考えたらいいか?

現在でも、冠婚葬祭など、特に両親や親戚などの年配者が絡む行事は、まだまだ六曜を考慮して日どりを考えなければいけないと考える人も多いでしょう。
しかし、六曜には根拠はありません。あくまで迷信です。また六曜で良くないとされる日でも、他の暦では良い日になっていることもあります。
福沢諭吉も六曜には否定的だったそうです。
しかし、伝統的な慣習や暦は、先人達の経験や智慧によるものです。
六曜に限りませんが、「全て信じて、それに拘束されてしまうと何もできなくなるからほどほどに!」ということではないでしょうか。

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カラクリを知って、かなりのショックを受けていた私の上司。
私もかなりびっくりしました!

 

でも、こういったゲン担ぎをしてしまうところが、日本人らしいのかな?とも思います。

作成:株式会社ワイドソフトデザイン//出典:禅の視点、季膳味和、仏教ウェブ入門講座等

 

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