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【社員技術ブログ】3D CG (3次元コンピューターグラフィックス) システム開発とは?基になるデータ

こんにちは。ワイドソフトデザインのY.Mです。

ワイドならでは「3DCGシステム開発とは」ということで記事を書き、2回目となる今回は「データ」についてです。

これから開発に関わる方や、ご検討中の方の参考になれば幸いです。

 

おさらい

前回は、3DCGシステム開発の本質は「何をどのように見せてそこから何を得るか」であるというお話をさせていただきました。

手段と目的がごっちゃになり目的を見失ってしまうことはよくあることです。

そのためにも目的をはっきりさせておきましょうという内容です。

 

https://www.widesoft.co.jp/news/3549

 

何を?

今回は、「何を」に当たる3DCGの基になるデータについて話したいと思います。

 

誤解無いように

3DCGシステムだからといって必ずしも設計3DCADデータが必要という訳ではありません。

3次元のデータがあるにこしたことはございませんが、2次元のデータや1次元のデータでもよく、はたまたデータが無くてもワイドで準備することも可能です。

データも幾何情報でなくとも統計情報や計測情報から画像情報などなど実に様々で、それこそシステム開発の目的によります。

 

※CADについてさらに詳しくは以下をご覧ください。

CAD(キャド、英: computer-aided design)は、コンピュータ支援設計とも訳され、コンピュータを用いて設計をすること、あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと(CADシステム)。人の手によって行われていた設計作業をコンピュータによって支援し、効率を高めるという目的からきた言葉である。

CADを「コンピュータを用いた製図(システム)」と解する場合は「英:computer-assisted drafting」、「英: computer-assisted drawing」を指し、同義として扱われることもある。

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/CAD )

 

データあれこれ

様々なデータの種類をみていきたいと思います。

 

・3DCADデータ

製造業向けの機械設計や金型設計など、建設業向けの建築設計や土木設計などのCADソフトにより作成されるデータです。

こちらのCADをもしお持ちでしたらワイドにご依頼されるようなことはあまり無いかもしれませんが…

とは言え、他のデータと連携したり汎用CADソフトでは出来ないような特殊なことなど無いこともないかと。

 

・3DCGデータ

企画デザインや製品モデリングなどの用途でのCGソフトにより作成されるデータです。

予め家具や設備機器をモデリングしておきレイアウトシミュレーションをする場合もあります。

CGソフトごとのデータ形式およびデータ交換のための中間形式が多数存在します。

主なものに、.fbx、.dae、.3ds、.dxf、.obj(.mtl)、.stl、.ply、などなど。

ワイド独自のグラフィックエンジン(VENUS)にて既に対応済みの形式であれば開発もスムーズです。

 

※VENUSについてさらに詳しくは、以下をご覧ください

https://www.widesoft.co.jp/service/development/venus

 

・3D計測データ

レーザー計測や写真計測にて得られる地形や構造物、小型機械などの3次元座標の点群データです。

ドローンを使った大規模なものから口腔内を撮影する小型のものまで幅広く普及しています。

点群をそのまま閲覧や計測、編集などすることもあれば、点群をベースにモデリングし直してCAD/CGソフトにて扱う場合もあります。

 

・CAEデータ

構造解析、熱伝導解析、流体解析、音響解析など各種解析によって得れるデータです。

解析結果はそのままCAEソフトにてグラフィカルに表示されるケースがほとんどですが、2次利用したい場合や付属ソフトではできないこともあるかもしれません。

 

※CAEについてさらに詳しくは以下をご覧ください。

CAEcomputer aided engineering)とは、コンピュータ技術を活用して製品設計製造工程設計の事前検討の支援を行うこと、またはそれを行うツールである。計算機援用工学(けいさんきえんようこうがく)[1]計算機支援工学(けいさんきしえんこうがく)[要出典]とも呼ばれるが、単にCAEと表現されることも多い。他の分野では、CAEに使用する手法であるシミュレーションコンピュータシミュレーション数値解析などの用語で呼ばれることもある。

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/CAE )

 

・2DCADデータ

土木図面や建築図面、機械図面などの図面作成・製図のためのCADソフトにより作成されるデータです。

汎用ソフトに対してオリジナルのソフトの場合独自のデータ形式も考えられ、お客様側で汎用データに変換いただくか、ワイドで読めるようにカスタマイズするか必要になります。

 

・数値データ

人口、経済、気象、労働などなど様々な統計データなどの各種数値データです。

地形のデータなどと組み合わせて変動シミュレーションのシステム化など活用が考えられます。

数値の羅列で見落としがちな場合でも見せ方次第で一目瞭然になることも。

 

・画像データ

検査画像、診断画像、デザイン画像、パース画像、写真画像などの各種画像データです。

差分を確認したり、時間変化をみたり、効率の良い隙間埋めをしたり、プレゼンボードを作成したり、画像加工したり、3次元展開したり様々な用途が考えられます。

画像もサイズが大き過ぎると扱えるソフトやシステムが限られたりすることもありカスタマイズが必要になります。

流行のAIが活躍しそうな部分ではありますが、何をしたいか明確でないと不必要な開発になりがちでもあります。

 

などなど。

 

まとめ

結局のところデータといっても様々な情報から3次元(2次元)化が可能であり、足りない場合は補うこともできますので、目的に合わせて最適な選択が必要となります。

次回は、「何をどのように見せてそこから何を得るか」のうち、「どのように」に当たる表現方法や機能についてふれていきたいと思います。

 

今回もお堅い内容にお付き合いいただきありがとうございます。

 

次の記事へ

https://www.widesoft.co.jp/news/4860

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