先日公開された映画『オリエント急行殺人事件』を皆さんは観に行かれましたか?
これはミステリーの女王と呼ばれたアガサ・クリスティの小説を元に作成された映画です。
その奇抜な結末から彼女の代表作の一つとして、よく挙げられているため、
誰もが一度は耳にしたことのある有名な作品ではないでしょうか。
今回はその原作である小説『オリエント急行の殺人』についてご紹介させていただきます。
※一部ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
本日紹介する本『オリエント急行の殺人』
列車内の殺人事件
主人公は探偵であるエルキュール・ポアロ。
彼はシリアでの仕事を終え、ヨーロッパへの帰路につくためにオリエント急行に乗車するが、この時期には珍しく満席であった。
乗客はアメリカ人、イギリス人、スウェーデン人など人種や階級はさまざま。
その中の一人であるラチェット氏は脅迫状を受け取っており、ポアロに警護を頼むが断られてしまう。
そしてその日の夜、ラチェット氏は何者かに殺害されてしまうのであった。
残された証拠から被害者がアメリカの稀代の幼児誘拐殺人犯であることが判明する。
乗客はポアロ、被害者、車掌なども含め16人。ポアロは事件を解明しようと一人一人と会話をしていくが、乗客全員にアリバイが存在していた―。
犯人は一体誰なのか・・・?
乗客全員にアリバイが存在しており、誰も容疑者に該当しない。
一体誰が犯人なのか?
読めば読むほど謎が深まっていき、まったく推理ができずに最後まで犯人を捜してしまいます。
真相を知ってからもう一度改めて読むと、「ああ、なるほど」と納得してしまうかも。
あのセリフはこういうことだったのかと二度読む楽しみがありました。
まさに評判通りの奇抜な最後。今まで読んだことのない推理小説でした。
非常に印象に残る作品であり、正義とは何か考えさせられる一作にもなっております。
映画とは登場人物やストーリーが少し異なっており、既に内容を知っていても楽しめる内容です。
真相、犯人が気になる方は是非小説で。
最後に
本作は1934年に発表された長編推理小説。
著者の長編としては14作目、ポアロシリーズとしては8作目にあたる。
1974年、2017年に映画化されている。