Small Talk

【超初心者向け】高配当株の見つけ方から投資タイミングまで徹底解説!8個の指標を用いた優良企業の見つけ方

2021年に入社し、VRコンテンツ開発を担当しているI.Tです。

 

私は2年程前から米国および全世界株インデックスファンドや個別株への投資を始め、着実に資産を積み上げてきました。

 

2022年6月現在は米国金利の上昇による円安や米国株の株価下落によって、S&P500や全世界株インデックスファンドなどへの投資する上ではネガティブな状況続いています。

それに対して日本の高配当株は割安で放置されており、購入しやすい状況となっています。

 

今回は「投資を始めたいけれど何から手を付ければいいかわからない、高配当株投資に興味があるけどどうすればいいかわからない。」という人へ向けて、高配当株投資をする上で投資対象とすべき優良企業の見つけ方から投資タイミングまで徹底的に解説していきます。

 

高配当株投資とは?

高配当株(年間の配当利回りが株価の3~4%以上の株式)を購入して長期にわたって保有し続けることで、定期的にインカムゲイン(株式の保有時に配当金によって得られる利益)を得ることを目的とした投資手法です。

株価が暴騰した際には、高配当株を売却することによってキャピタルゲイン(上昇した株式を売却することによって得られる利益)を得ることもできます。

 

高配当株投資では、長期にわたって配当利回りの高い株式を保有し続け、インカムゲインを得ることを目的としているため、財務状況が優秀かつ安定的に成長し続け、配当金も増配し続けている企業を見つけることが最も重要になります。

それでは、実際の銘柄を用いて高配当株の見つけ方について紹介していきたいと思います。

 

高配当株の見つける方法

高配当株を見つけるため、まず初めにYahooファイナンスに記載されている配当利回りランキングの一覧を見ていきます。

トップには配当利回りが11%の銘柄が表示されていますが、財務状況が優秀な企業は配当利回りが3~4%台が多いため、3%から順番に5%ぐらいまで探すようにするといいと思います。

 

配当利回り(会社予想):株式ランキング – Y!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/stocks/ranking/dividendYield

 

財務状況が優秀な優良企業を見つける8個の指標

8個の指標とは

投資対象とする優良企業を見つけるため、過去から現在までの決算をIR BANKを用いて確認していきます。

確認する項目は、当期純利益、自己資本比率、利益剰余金、有利子負債、有利子負債比率、営業キャッシュフロー、一株配当、配当性向の8個です。

この8個の項目は絶対に確認するようにしてください。

 

ここでは、優良企業の一社である学究社を例に説明していきます。

 

まずはIR BANKにアクセスします。

IR BANK:https://irbank.net/

 

IR BANKのトップ画面を表示したら、検索欄に社名を入力して検索します。

 

検索して見つかった会社名クリックし、続けて左の一覧に表示されている決算をクリックして過去の決算一覧を表示します。

 

続いて、確認すべき8個の項目を当期純利益から順番に確認していきます。

 

当期純利益

当期純利益とは、税金および全ての収支を差し引いて残った利益のことです。

学究社では、当期純利益が年々増加しており、きれいなグラフになっています。

配当金は基本的に当期純利益から一定の割合で支給されることが多いため、純利益が年によってジグザグと大きく動いている企業は安定して配当金を出せる可能性が低く、今後減配される可能性も高いと判断することができます。

そのため、安定的に当期純利益が増加していない企業はこの時点で投資の対象外にします。

 

自己資本比率

自己資本比率とは、総資本のうちの純資産が占める割合を表した数値です。

この割合は、高ければ高いほど安定していて倒産しにくい会社と判断することができます。

逆に自己資本比率が低い会社は倒産しやすいということです。

過去に倒産した日本航空では、倒産直前の自己資本比率は6.91%と10%を下回っています。

ここで20%を切るような会社への投資はすべきではありません。

私の場合は40%よりも高い企業にのみ投資するようにしています。

 

利益剰余金

利益剰余金とは、会社の内部留保のことで、一般家庭でいう貯金のようなものです。

利益剰余金も毎年増加している企業を投資対象とします。

当然ですが、この数字がマイナスになっている企業は倒産する可能性が非常に高いため、投資の対象外です。

 

有利子負債・有利子負債比率

有利子負債とは、その名の通り、利息の付いた借金のことです。

有利子負債が多すぎる企業は投資対象からは外すべきです。

投資対象にするかしないかについては、有利子負債額のみでは判断できないため、有利子負債比率とセットで見ます。

有利子負債比率は、有利子負債/自己資本×100で求められます。

有利子負債額だけを見ると直近の負債額は867億円と非常に多く見えますが、有利子負債比率は10%と、自己資本に対してわずかであることが分かります。

倒産前の日本航空の場合、有利子負債比率は700%となっています。

私の場合は、有利子負債比率が100%を超える企業は投資対象から外しています。

 

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローとは、営業活動によって生じる収支の合計です。

営業キャッシュフローがマイナスになる企業は非常に多いですが、会社が大きめのリスクをとって活動している可能性が高いため、安定して配当金を得る高配当株投資においてはマイナス要因となります。

ここが1度でもマイナスになっている企業は私の場合は投資の対象外にしています。

 

一株配当

一株配当とは、一株当たり年間いくらの配当金を受け取れるかを表しています。

ここでは、過去から現在まで配当金が増え続けているかに注目します。

配当額の増減が多い企業は安定して配当金が増えない、または受け取れなくなる可能性があるため、投資の対象としてしっかりと検討する必要があります。

 

配当性向

最後に配当性向を確認します。

この値は当期純利益からどれぐらいの割合を配当金に回しているかを表しています。

この割合が高すぎる企業は、配当金に回すお金が多く、投資や会社に残す金額が少ないということでもあるため、会社の成長性に疑問が生じます。

70,80%を超えない企業であれば投資対象として問題ないと思います。

 

決算状況を確認して投資対象が決定したら、最後に株価の指標であるPER、PBRを確認して購入の判断をします。

 

PER(Price Earnings Ratio)

PERとは一株当たりの利益のことを指し、現在の株価がEPS(一株当たりの純利益)の何倍の価値になっているのかを確認することができます。

平均的な数値は15倍程ですが、注目されている企業や急成長の企業では非常に高い数値となっていることが多く、100倍を超える企業も存在します。

平均値よりも高い企業は株価が割高である可能性が高く、割高な時に購入してしまうと、たとえ定期的にインカムゲインを得られたとしても、その後の株価下落で損をする可能性が高くなってしまいます。

基本的には15倍を下回る数値の時に購入するようにしてください。

 

PBR(Price Book-value Ratio)

PBRは一株当たりの純資産のことを指し、株価がBPS(一株当たりの純資産)の何倍になっているのかを指します。

一般的に1倍を下回ると株価が割安であると判断されています。

PBRもPER同様で、割高な時に購入してしまうと後の株価下落によって損する可能性が高くなります。

 

利益を多く得るためにも、購入する株式を決めた際にはこの2つの指標のルールを守るようにしてください。

 

では、実際に学究社を例に見ていきましょう。

 

株価の指標は利用している証券会社のサイトで確認できますが、ここではYahooファイナンスを利用して確認していきます。

Yahooファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/

 

Yahooファイナンスのトップページにアクセスしたら検索欄に購入を検討している企業名を入力して検索します。

 

検索すると該当する企業が表示されるため、会社名をクリックして現在の株の詳細を表示します。

 

詳細を表示するとチャート下の参考指標の一覧にPERとPBRという指標をみることができます。

 

学究社の場合、2022/6/20時点のPERは10.73倍、PBRは3.44倍となっています。

PERは平均よりも低く割安と判断できますが、PBRは3.44倍と割高となっています。

そのため、先ほど説明したルールでは株式を購入するタイミングではないと判断できます。

 

このように、上記のルールにのっとって投資対象を選別して投資をしていきます。

 

まとめ

投資対象を見つけるまでは根気のいる作業となりますが、優良企業を見つけて投資することができれば、定期的に決算や今後の動向を確認するだけで済むようになります。

あとは割安になった際に積み増していくだけで、定期的にインカムゲインを得ることができるようになります。

高配当株投資で最も重要なことは いかに損をしないようにするか です。

そのためにはしっかりと分析し、割安になるまで根気強く待つことです。

 

今回紹介した手法を用いれば、将来的に着実にリターンを得ることができるようになるはずです。

投資未経験の方はぜひ少額からでもトライしてみてください。

おすすめの証券会社は、1株から購入できるSBIネオモバイル証券です。

 

SBIネオモバイル証券

https://www.sbineomobile.co.jp/

関連記事

TOP