みなさん、こんにちは。ふくちゃんです。
先日、ワイドで「THさんが仕事中におなかが痛くなり救急病院に運ばれる事件」がありました。
理由は「尿路結石」。
いつもニコニコしているTHさんが、めちゃくちゃ痛そうにおなかを抱えて倒れているのに、何もできなくてみんなオロオロ。
自分が痛いのも嫌だけど、人が苦しむ姿を見るのはもっとツライ!!
実はふくちゃんも昔、石持ちでした。(いつの間にかなくなってました。いつの間にどこ行ったんやろ?)
予防のためにも、今回は「身体の中にできる石」のこと、自分事として一緒に考えてみませんか?
身体の中にできる石
「身体の中にできる石」には、【唾石】【胃石】【耳石】【膵石】など様々な種類があります。
“不摂生がたたると石ができる”というイメージがあるかもしれませんが、実は理由がわかっていないものもあり、
無症状なものから激痛を伴うものまで症状も様々。
今回は、男性の7人に1人が発症すると言われている【尿路結石】にスポットをあてます。
尿路結石とは
尿は腎臓で作られ、尿管を流れながら少しずつ膀胱に溜められます。
そこから尿道を通って体の外に排出されることを排尿、腎臓から尿道まで全部引っくるめた尿の通り道を尿路といいます。
尿路結石とは、尿の通り道である腎臓・尿管・膀胱・尿道に結石ができることで、それぞれ「腎結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」と呼んでいます。
また上部尿路結石の状態の一種で、腎結石の終末状態を「サンゴ状結石」といいます。
尿路結石の症状
結石は尿中に含まれるシュウ酸やカルシウムなどが結晶化してつくられ、わき腹や下腹部、背中などに激しい痛みを生じることが特徴です。
中でも尿管結石は昔から「七転八倒の苦しみ」と表現されるほどの痛みだそうです。(THさんは油汗を流しながら、じっと耐えていましたが)
小さな結石であれば、尿の流れとともに多少の痛みを伴いながら自然排石しますが、結石が大きくなり尿管を塞ぐと痛みを生じます。
痛みは数日で消失することが多いものの、腎臓でつくられた尿が腎臓内に溜まり、腎臓の機能を障害したり、腎盂腎炎を引きおこしたりすることも。
どこに、どれくらいの大きさの結石ができているのかを検査することが治療への第一歩です。
(経験者THさんより)・・30代前半の男性最初に腎結石を発症してから10年ぐらいです。 兆候もなく、ある日突然、腎臓部分に鈍痛が走り、痛みで吐いたり大量の汗が出たりします。 僕の場合は原因が不明なので治療方法もないと言われ、忘れた頃に痛み出す(再発する)のがやっかいです。 ★THさんのブログはこちら(のんびりペースです) |
尿路結石の原因
尿路結石の原因は、食生活(高カロリー・高脂肪)や水分・運動不足など生活習慣に起因するもののほかに、
内分泌疾患、代謝異常など複数の要因が関わっていることが多いと言われています。
また、遺伝的な要因や、尿路の奇形により起こることもあります。
結石患者は、この40年間に約3倍に増加しており、主に30~50代働き世代の男性や、閉経後の50~70代の女性に多く発症する傾向があります。
このほか、「なかなかトイレに行けない」「食べてすぐ寝る」「コーヒー・紅茶・緑茶の飲みすぎ」「お弁当やカップ麺中心の食事」といった現代的なライフスタイルも、
尿路結石ができやすいので要注意です。
尿路結石の予防
★水分をたっぷりとる
水分をたくさんとると、尿が薄まって結石ができにくくなります。1日2リットルの尿を出すよう、こまめな水分補給を心がけましょう。ただし、アルコールは逆効果です。
★運動習慣を身につける
運動により結石の自然排泄効果が促進される他、骨が丈夫になるとカルシウム溶出を防止できます。
★バランスのよい食事
尿路結石のもとになるシュウ酸は、ほうれんそう・レタスなどの野菜、ナッツ類、チョコレート、バナナ、たけのこ、コーヒー、紅茶、緑茶などに多く含まれます。
ただ、これらの食品には栄養素も多く含まれており、避けるのは現実的ではありません。
シュウ酸を多く含む食品は、カルシウムを多く含む食品と一緒に食べると尿ではなく便と一緒に排泄されます。
(例:ホウレンソウのおひたし+ちりめんじゃこ、コーヒー・紅茶・ココア+牛乳など)食べ方を工夫すれば大丈夫!
カルシウムが多く含まれるもの)
牛乳、干しエビ、カタクチイワシなど・・
治療方法は?
尿路結石の中でも結石が小さい場合は、特に治療しなくても半数近くの患者が尿と一緒に自然に排出できます。
しかし、「1か月以上たっても結石が出てこない場合」や「1センチ以上の大きな石の場合」は、身体の外から衝撃波をあてたり、尿道や背中から内視鏡を入れて結石を砕石したりして治療します。
一度、尿路結石になると80%~90%の方が再発するそうです。
自分の大切な人に心配をかけないためにも、しっかり予防しましょう!
もし、急病人を目の前にして、救急車を呼ぶべきかどうか迷った時は、こんなものがありますよ。
今回の事件の後に、私もダウンロードしました。知ってるだけで、なんか安心です!
使用画像:いらすとや / 出典:NHK健康ch、Medicommi、西南泌尿科クリニック、きむら泌尿器/腎臓内科クリニック
作成:株式会社ワイドソフトデザイン / 協力:ワイドソフトデザインTHさん
2022年11月号(アップUP通信)