アップUP通信

「ヒートショック」と「浴室内熱中症」について調べてみたよ!(2月号Vol.160)

みなさん、こんにちは!てんこちょです。
寒い日に入るおふろってあたたかくて幸せですよね。
しかし、寒い季節の入浴には「ヒートショック」や「浴室内熱中症」といった死を招く思わぬ危険が
たくさん潜んでいます。
みなさんは熱いお風呂に入ったり、入浴中にスマホで動画視聴したりして長風呂していませんか?

冬に急増、入浴中の死亡事故は交通事故の約3倍!

お風呂での事故は冬に急増し、死亡者数は年間約19,000人 とされています(厚生労働省の研究班推計より)。
人口動態統計によると2023年の「不慮の溺水及び溺死数」による死者数8,993人中、約8割が浴槽内での溺死でした。
原因は、以前は急激な温度差が体に悪影響をもたらす「ヒートショック」と考えられていましたが、
最近では約8割強が「浴室内熱中症」だと言われています。

 

 

気を付けよう!「ヒートショック」と「浴室内熱中症」

「ヒートショック」とは?

暖かい部屋から、寒い脱衣所や浴室に行くとき、血管が縮んで、血圧が上昇。
そして、熱い湯船で、血管が広がり血圧が低下、というように、急激な温度変化により血圧が変動し、
失神や心筋梗塞、脳卒中などが起きる状態を指します。

「浴室内熱中症」とは?

長風呂や高温での入浴により体があたたまることで血管が広がり、血圧が低下して起きる体調不良を指します。
そのまま入浴を続けると、のぼせたり、めまいが起きたりして、浴槽から出られなくなります。
実際、気づかないうちに倒れてしまい、倒れているのが発見された時には溺死となっていることが多く、
あまり世間では知られていません。他には、浴槽内でボーッとし急に立ち上がろうとして、転倒する事故などもあります。
湯船につかって眠くなるのは「浴室熱中症」の前兆で危険な状態です。そのまま寝てしまう事は絶対にやめましょう。

入浴で気を付けたい8つのポイント

入浴前

① 十分な水分補給
② 脱衣所や浴室を事前に温める
③ 食後すぐ、飲酒後すぐの入浴は控える
④ 入浴前は家族で声掛け

入浴後

⑤ 湯船に入る前にかけ湯
⑥ お湯の温度は41度以下、浸かる時間は10分まで
⑦ 湯船からゆっくりと立ち上がる
⑧ 入浴後もしっかり水分補給

入浴のメリットを再確認しましょう!

最近の風呂は、自動保温や浴室暖房など入浴に関して、かなり便利な機能が増えました。
入浴時はこうした機能をよく理解したうえで活用し、リスクを減らし、入浴のメリットを満喫しましょう!

① リラックス効果 : ストレスの軽減や気分の改善に役立ちます。
② 血 行 促 進 : 筋肉の緊張がほぐれ、疲労回復が促進されます。
③ デトックス効果 : 肌の調子が良くなり、全身の健康が向上します。
④ 睡眠の質向上 : 深い眠りが得られやすくなります。
⑤ 免疫力向上  : 風邪や感染症に対する抵抗力が強化されます。
⑥ 肌 の 保 湿  : 適切な保湿ケアを行うことで肌の乾燥を防ぎ、しっとりとした肌を保つことができます。

入浴中に体調不良になった場合は、すぐにお湯の栓を抜きましょう!体に水をかけて体温を下げ、
必ず落ち着いてから浴槽を出るようにしましょう!

使用画像:いらすとや、イラストAC/出典:テレ朝news、ノーリツ 等/作成:株式会社ワイドソフトデザイン
2025年2月号(アップUP通信)

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