大型連休まであと1ヶ月。なんとなく落ち着かないという人もおられるかもしれませんね。
5月1日から新しい元号に…いったい何という元号になるのでしょうか !?
基本的に元号に使われる漢字は2文字と言われていますが、これまでに日本で使われた漢字はわずか72文字。我々の生活と元号・・密接なつながりがありそうです。
元号の歴史
元号とは、特定の年代につけられる称号のことで「年号」と呼ばれることもあります。 日本の最初の元号は飛鳥時代の「大化」(645年)で、それから「平成」まで全部で247の元号があります。昔は特に決まりがなく、占いや天変地異などの理由で改元されていましたが、「明治」の改元で「一世一元」となりました。天皇陛下が平成31年4月30日に「譲位」されるため、「平成」が改元されます。 次は、どんな元号になるのか予想してみた方はいらっしゃいますか?
元号がついた地名
元号がついた地名は、明治町、大正町、昭和町、平成町など全国にたくさんあります。大正区、昭和区も 有名ですね。自然災害の後に命名した山もあり、江戸時代の宝永大噴火で富士山の南東斜面に出来た宝永山、北海道の明治新山や昭和新山、長崎県島原半島の平成新山などがあります。また、安政橋や天保橋など橋の 名前になっていたり、平成駅、昭和駅、大正駅などもあります。 新元号がついた地名や駅が登場する日も近いかもしれませんね。
元号がついたお寺で有名なのは比叡山延暦寺・・名前だけは知っていると いう人も多いのではないでしょうか。鎌倉の建長寺、京都の仁和寺や「風神雷神図」で有名な京都の建仁寺。飛鳥時代からざっと数十はありそうです。 芭蕉の句にある“花の雲 鐘は上野か浅草か”の上野とは寛永寺のことです。
・・なぜか神社には少ないようです。
幕末の元号
幕末、孝明天皇の御代には、国を揺るがす大事件が次々と 起こり、改元が繰り返されました。 ・嘉永(1848-1855)・・ペリーの黒船来航 ・安政(1855-1860)・・安政の大獄/安政江戸地震・飢饉 ・万延(1860-1861)・・桜田門外の変 ・文久(1861-1864)・・佃煮誕生/生麦事件 ・元治(1864-1865)・・池田屋事件/禁門の変 ・慶応(1865-1868)・・ええじゃないか/戌辰戦争
慶応の次は、もう明治。 ぐっと近代に近づいて来ます!
元号は日本だけのもの
元号制度は、紀元前140年に中国・前漢で生まれた「建元」から始まりました。
日本以外にも、西夏、朝鮮三国、渤海などが元号を取り入れ、ベトナムでは13世紀頃 より第二次大戦後まで独自の元号を使っていました。しかし、現在でも元号が使われているのは世界で日本だけです。 戦前、元号を決めるのは天皇でしたが、
戦後「元号法」が制定され、内閣総理大臣が決めることになりました。
出典:「元号(年号から読み解く日本史)」文春新書「元号って何だ?」藤井青銅、年号ワイン.com×株式会社島崎酒造 作成:株式会社ワイドソフトデザイン_akiko