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【社員技術ブログ】3D CG (3次元コンピューターグラフィックス) システム開発は2DCGシステムも兼ねる

こんにちは。ワイドソフトデザインのY.Mです。

3DCGシステム開発に関してネタが続く限り書きます。

そして、今回は3DCGシステム開発は2DCGシステムも兼ねるということでお話したいと思います。

 

最初に

タイトルからしてお察しの通りかと思いますが、3Dから1次元引けば2Dです。

見る方向を固定することで2Dとなり得て、平面図や立面図もこの類ですし、

元が3Dでなくとも、帳票、地理情報、プレゼン資料作成、ペイント編集などなど多くのものも2Dです。

そのためワイド独自の3Dグラフィックエンジン(VENUS)は2DCGシステムにもなり得るのです。

 

※VENUSについてさらに詳しくは、以下をご覧ください

https://www.widesoft.co.jp/service/development/venus

 

本題

では2DCGで求められる要素や表現にはどのようなものがあるでしょうか。

やはり3DCGとは少し求められるものが違ってきます。

 

①画像

3DCGでは質感を表現したり、複雑なものを簡易に表現するのにテクスチャ(画像)を使用します。

今ブログを書いているPCのキーボードのように複雑な形をポリゴンでつくらなくても画像をペタッと貼って済ませることが多々あります。

2DCGでは写真などの表示が求められますが、上記同様にテクスチャとして3角ポリゴン2枚の4角の板ポリゴンに貼るだけです。

 

ポリゴン(英: polygon)とは、多角形のことであるが、この記事ではサーフェスモデルなど、コンピュータグラフィックス特に3次元コンピュータグラフィックスにおける応用について述べる(注意: 「ポリゴン」という語自体は、3次元のそれを特に指すものではなく、2次元の多角形も全く同様に「ポリゴン」である)。

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ポリゴン)

 

②文字

3DCGでは空間内にプロパティや注記を表示させることが求められますが、

2DCGではより綺麗に、フォント等が変更でき、直接編集もできて、ワードアートのような装飾も求められます。

3DCGのテキスト(文字)ではそれには耐えられないため上記画像を駆使して表現すると違和感なく文字として扱っていくこともできます。

③図形

3DCGで複雑なものがポリゴンで表現できるように、2DCGにおいても平面上でOfficeのような図形が表現できます。

単純な四角から、角丸四角、三角、矢印、吹き出し、雲型吹き出しなどなど。

上記文字をその上に乗せればテキスト付きの図形にだってなります。

右寄せ/左寄せ/上寄せ/下寄せ/中央だってお手の物。

④線

図形と同様に直線、折れ線、曲線、引き出し線なども表現できます。

図形とリンクさせて結合して動くようにすることも、図形に近付いたらフィットすることも可能です。

⑤ベクター画像

BitmapやJpeg、Pngなどのラスター画像に対して、Svgなどの拡大縮小してもぼやけない数値で管理されたベクターデータも表現できます。

そもそもが3D空間の座標系にあるので親和性が高くなっています。

 

ラスター画像 (raster graphics, raster image) – ラスター形式で表現された画像、すなわち、ビットマップ画像。ラスターグラフィックス、ラスターイメージとも。

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ラスタ)

 

ベクター画像(ベクターがぞう、vector graphics)は、コンピュータグラフィックスなどにおいて、画像を円や直線などのような解析幾何的な「図形」の集まりとして表現する表現形式である。平面をスキャンし、その各点の濃淡の集まりによって画像を表現する「ビットマップ画像」(ラスター形式)と対置される。それを描画する操作として(仮想の)絵筆を動かすようなスタイルになることから、ドローグラフィック、ドローグラフィックなどとも呼ばれる。

(出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ベクター画像)

 

⑥QRコード

QRコードは生成して画像化してしまえばあとは上記の画像と同じく扱えます。

紙への印刷などには重宝されます。

⑦パノラマ画像

RICOH THETAなどで撮ったパノラマ画像(正距方位図法)に関しては3DCGでも扱えますが、

サイコロの6面展開図のようにして扱うこともあります。

展開して編集してまた1面の画像に戻して加工するなんてこともあります。

⑧画像編集

プレゼン用途などに水彩画風やら鉛筆画風などレタッチすることもあります。

他にも家の写真から陰影や暗影など抽出して新しく張替え予定の外壁に適用して自然な形に馴染ませたり、

写真の植栽を抽出するなどマスキング処理したり、不要な電線を消すのに画像の部分コピー&ペーストのスタンプ処理したり、

色々な加工をすることもあります。

⑨アニメーション

各要素は空間上を自在に動かすことができますのでPowerPointやらPreziのようなプレゼンも可能です。

HTML5に出力してWeb上での動くプレゼンのようなこともできます。

⑩2D⇔3D

家の写真(2D)があったとしてそこに3D空間を重ねて2Dと3Dを行き来するようなことも可能です。

2Dから3Dへの座標変換などもありますが実写真となれば誤差も出てしまいがちなところ、

2Dと3Dを行き来するのでほぼシームレスに扱うこともできるのです。

重ねさえすれば3Dの車のモデルを車庫に置いたり、外壁面を張り替えたり、思いのままになります。

 

まとめ

以上のように2Dシステムでもとりわけグラフィカルなシステムにおいては、

圧倒的に開発のしやすさ、表現力の高さが3DCGを用いることで可能になります。

これまで3DCGの開発が多く2DCGの開発はまだ少しだけですが、

2Dにおいても可視化でもっと×2分かりやすく有用なものとなり得ますので幅広く開発に臨んでいけたらなと思う次第です。

 

アイデア次第で色々なことができるそんな2DCGを兼ねる3DCGシステム開発の世界に興味を持っていただければ幸いです。

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